先月、ワインショップ・エノテカ 銀座店 カフェ&バー
エノテカ・ミレにて、
第2回文学ワイン会『本の音 夜話(ほんのね
やわ)』が開催されました。
文学ワイン会とは、毎回1人の作家をお迎えし、
おいしいワインを飲みながら作家のお話を聞くという、
文学とワインが同時に楽しめるイベントです。
そして第2回目のゲストとして、直木賞作家の角田光代さんが登場されました。
著書『紙の月』が映画化されたことも記憶に新しく、
ベストセラー作家として目覚ましい活躍をされている角田光代さん。
実は大変お酒が好きで、ワインもよく飲まれるとか。
「ワインは好きというよりも、私にとって二日酔いが一番軽いお酒が赤ワイン。笑
毎日ひとりで1本空けます。夕食の支度をしながら飲むことが多いですね」
そして断然赤ワイン派。
そして断然赤ワイン派。
「飲むのはすべて赤ワイン。そのためどんな料理にも赤ワインを合わせます。
数の子でも。合わないなあと思いながら赤ワインを飲みます。笑」
特に好みはどっしり重め。
角田さんからも「すごく美味しい!」と繰り返し言っていただきました。
トークは進み、話は小説の面白さについて及びました。
「小説の面白さはディテールもあるけど、それだけでもなく、
ねじふせる力みたいなものが生まれる場合があります。
それは絶対、著者も意図して作れない。
小説がいつ生命を持って動き出すかは、本当に誰一人わからない。
それはひとつの奇跡なんです。
そして読む側はその渦に巻き込まれてしまうかんじなんだと思います」
近刊の“日本人の精神史”を描き出した『笹の舟で海をわたる』は
作者の角田さん自身も意図せずそうした渦が巻き起こってしまった作品。
結果、『本の雑誌』2014年ベスト10の第一位という高い評価を受けました。
作者の角田さん自身も意図せずそうした渦が巻き起こってしまった作品。
結果、『本の雑誌』2014年ベスト10の第一位という高い評価を受けました。
『笹の舟で海をわたる』/角田光代
毎日新聞社
会の最後には、気さくにお客様の質問に答えたり、人生相談に乗る場面も。
どんどん杯を重ねながらお話される角田さん。
くつろいだ角田さんのお話は会場をおおいに沸かせ、
終始楽しい雰囲気に包まれた、大変貴重な一夜となりました。
☆次回の「本の音 夜話(ほんのね やわ)」は2015年3月17日(火)に
小説家の平野啓一郎さんをお迎えして開催いたします。
※ご好評につきチケットは完売いたしました。